剣鉈 おすすめ 狩猟や山菜採り、キャンプ、渓流釣りや枝打ち、薮払い等に part2

 

こんにちは。(・ω・)ノ前回に引き続き、剣鉈のおすすめです。前回はトヨクニ、レッドオルカ、土居良明作、キクナイフの 剣鉈を紹介いたしました。
まず最初は、狩猟刀や包丁などの和式ナイフで有名なブランドから紹介致します。

関刃物の関兼常

kanetune
匠による総桜巻き拵えが美しい関伝狩猟剣鉈

日本が世界に誇る関刃物は、世界三大刃物産地で刃物といえば、西洋のゾーリンゲン、東洋の関といわれるくらい有名です。関の孫六など一度は
耳にされた方も多いのではないでしょうか。関兼常は鎌倉時代に他所より移住してきた刀鍛冶7派のうちの1派で美濃刀鍛冶の秘伝、美濃傳を
受け継いだ名刀鍛冶です。

関兼常
月光

関兼常
竜神火造九寸

余談ですが、美濃傳の成り立ちには、あの有名な相州伝の刀匠、五郎入道正宗の直弟子二人が関わっており7つ派閥を作り、技術を競わせ美濃傳の発展に尽力したそうです。つまり関兼常は、正宗の技術を継承していると言っても過言ではないでしょう。現代の兼常は、刃物としても切れ味抜群ですが、美術品としても愛でるに値する素晴らしい作品が多いです。

秋田の猟師、マタギの狩猟刀「叉鬼山刀(マタギナガサ)」

このマタギナガサは、フクロナガサというハンドル内が
中空のタイプで、秋田県阿仁の西根打ち刃物製作所で打たれた狩猟ナイフで三代目の故西根稔氏が、猟師と共に自ら熊と対峙しながら
完成させた機能性、実用性を追及した万能サバイバルナイフです。故にキャンプ等におすすめです。

マタギナガサ
西根正剛作 フクロナガサ九寸五分

名実ともに、現在の和製サバイバルナイフでトップクラスを誇ります。三代目西根正剛作フクロナガサのサイズは、四寸五分から八寸、特注サイズの幻の九寸五分でしたが、四代目が九寸五分を見事復刻!裏スキのある片刃で、使用する鋼材も戦前の厳選された安来青紙鋼を使用し、秘伝の植物エキスを
配合した油で、油焼き入れされた刀身は、丈夫で切れ味抜群。

マタギナガサ
西根正剛作 フクロナガサ 四寸五分 

刃と柄が一体となるフクロナガサと木の枝ナガサと二種類あり、特にフクロナガサは柄が袋状になっており、そこに木の棒を入れて槍として
熊と戦うという、他の刃物には真似できないギミックが搭載されております。実用性もさることながら、実際に獰猛な熊との、そして厳しい自然
山との対峙で使用する刃物として、憧れと尊敬と畏怖の念を感じる方も多いのではないでしょうか。

フクロナガサ
右側 稔氏作
フクロナガサ
稔氏作 フクロナガサ四寸五分

現在は故西根稔氏にかわり、従兄弟の西根登氏が四代目として、フクロナガサを打たれております。同じ四寸五分でも、微妙に形と重さが違います。
銘も〇に誠が四代目の登氏が鍛造したナガサになります。一本一本、精魂込めた手打ちの為、市場に出回るも僅かですが、是非手に入れ、マタギの魂に
触れてみてはいかがでしょうか。

包丁工房忠房

越後三条打ち刃物の伝統工芸士の曾根忠一郎氏率いる、包丁工房忠房は令和現在、包丁を中心に素晴らしい刃物を作られております。

忠房

私が所有している越後山刀と又鬼刀は少し古いもので、忠房の会長である曽根忠一郎氏と、独立された本成寺修司氏が第一線で鍛造されていた頃の
作品だそうで、どちらも青紙鋼とステンレスの三枚合わせで鍛造された珍しい剣鉈です。

忠房
又鬼刀
忠房
越後山刀

修司氏作の越後山刀は『和式ナイフの世界』という本の表紙にもなりました。丈夫で長持ちの紫檀の柄、納まりの良い銅板巻きの木鞘等、刀身に
とどまらず、拵えにも匠の技を濃縮しております。いずれも廃盤だそうで、気になった方は某オークションやフリマアプリをチェックしてみては
いかがでしょうか?

越後兼光刃物

越後兼光こと、袖山貞敏氏は、日本では数少ない刀匠で鍛冶歴60年を超える大ベテランだそうです。刀に限らず
包丁や鎌、斧、鉈まで全工程完全ハンドメイドだそうです。

兼光
兼光 甲伏せ剣鉈 一尺

最近は分業体制が主流の中で自己完結。凄いです。現在はお孫さんが三代目になるべく、修行されているようです。楽しみですね。さて、私の自慢の一振りですがなんと剣鉈での甲伏せ造りを土佐のレッドオルカ以外で完成させたとの事なので、手に入れました。甲伏せ造りとは、日本刀と同じ製法で高度な
技術と経験が求められる難しい技法で、極軟鉄を芯金として鋼を巻いて鍛造するという難しい工法で芯材を軟鉄で挟む通常の打ち刃物とは
逆の製法になります。刃物としてのメリットは、折れ難く、曲がり難いと実用刃物には最高です。

兼光
兼光

黒打ちで荒仕上げですが、実用ですので思い切り振るえます。山歩きのお供に、丸太をチョッピングしたり薮払いに大活躍!刃持ちも良いです。気になった方は、袖山兼光刃物製作所までご連絡お願いします。

宗石作

最後は四国、土佐打ち刃物の宗石富男氏です。22歳の時、鍛冶師に入門。長年の狩猟経験から編み出される実用狩猟刀の数々は、猟師からの
評価も高いです。2006年には、その鍛冶活動が認められ、南国市功労賞を受賞されました。

宗石作
古式鍛錬 宗石富男作 臼の平 山刀

宗石富男氏は通販等もやっていないようなので、直接購入するしかないようです。いかがでしたでしょうか?魅惑の剣鉈まとめてみま。是非参考に
していただけると幸いです。剣鉈おすすめpart1はこちらです。ではまた(・ω・)ノ

↓↓↓↓ナイフやバイクのコーティングに超オススメです。筆者は使用歴約20年です。

Follow me!

剣鉈 おすすめ 狩猟や山菜採り、キャンプ、渓流釣りや枝打ち、薮払い等に part2” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です